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はい、今度はシンさん宅のお姫様・アルミスさんとのコラボです
前々から絡ませてみたかったシェスカとの絡み・・・!
駄菓子菓子、我が子なのにシェスカがよくわかんなくなってしまったという、ね・・・!(おい)
では追記よりコラボ小説!
世界×世界でございます



シン・・・と静まり返った、薄暗い廊下
ゆらりゆらりと、廊下を淡く照らす松明の炎
私(ワタクシ)はその廊下をゆっくりと歩きながら、ある部屋の前で立ち止まった

「・・・アルミス様、失礼致します」

軽く扉をノックして、中にいるであろう方に一言断りを入れて部屋に入った
部屋の中に、灯りはない
唯一、大きな窓から差し込む月明かりだけが・・・暗い部屋の中を照らしている

「アルミス様?」

辺りを見回しても、あの方の姿は見えなかった
ふとテラスへと続く大窓が開いている事に気がついた
持っていた医療器具やタオルをテーブルに置いて、私は開いている大窓からテラスへと向かった
テラスへ出ると、探していた方がそこにいた

「・・・また、夜空を見ていらっしゃったの?」
「!・・・あ・・・シエルさん・・・」

夜風に靡く長い髪を押さえながら、彼女は私の方へ顔を向けた
アルミス・ツィベルト
この城に軟禁されている、エルハンド国の王女様
私は自分の仕事のためにこの城に入り、彼女の身の回りのお世話をする使用人をしている
私の仕事は、アルミスさんがこの城から無事に出るのを見守るというもの
私が手引きをするのではなく、決められた方達が彼女を助け出す
そして彼女はその方達とともに、この城を出る
これがこの世界で決められた、彼女の・・・アルミスさんの道筋
決められた道筋どおり、物語が進むのを見守る仕事
それが私、僉神に仕える玖音のすべき事・・・

「今宵は夜風も一段と冷たいですから、どうぞ中へ」
「・・・はい、すみません」

アルミスさんは苦笑を浮かべて、部屋の中へと歩いていかれた
私はそれを見送って、後に続くように部屋の中へと入った
そして大窓をキチンと閉め

「さ、傷の手当を致しましょう?」

彼女をベッドに腰掛けさせて、私は用意していた医療具とタオルを手に取った
傷と言っても、重傷なモノではない
けれど小さな傷でも、痛々しいものにはかわりない
この城の王子は、彼女を無理矢理自分のものにしようと躍起になっている
けれど、アルミスさんは決して彼に屈する事はなかった
そんな彼女に、王子は身勝手にも手を上げて・・・彼女を傷つける
何とも傲慢で、身勝手な人間だろうか・・・

「あの・・・シエルさん・・・」
「はい、どうかなさいましたか?」

手当てをしていると、珍しくアルミスさんから私へ声を掛けて下さった
いつもならただ黙ったまま、手当てを受けてらしたのに

「・・・私の事は、ほっておいて・・・くれませんか・・・?」

消え去りそうな声で、彼女はそう仰った

「・・・ご迷惑、でしたか?」
「違います!・・・そうではなくて・・・」
「・・・」

彼女の言いたい事は、理解出来ていた
この子に執着する、あの男
アルミスさんに加担する可能性のある人間は、彼の手によって握りつぶされる
私がアルミスさんと仲が良いと言うだけで、彼が私に何をするかは・・・容易に想像できる事だった

「・・・私の事は、お気になさらなくてもいいのですよ?」
「でもっ・・・シエルさんに何かあっては・・・」

そう言いながら、悲痛に顔をゆがめるアルミスさん
あぁ・・・なんて、心優しい子
彼女の方がずっと辛い立場だというのに、ただの使用人である私を・・・こんなにも考えてくれているなんて

「・・・ご安心下さい、私は大丈夫ですから」
「シエルさん・・・」
「そうだ、今度また新しい本をお持ちいたします。
 ですから・・・そのようなお顔をなさらないでくださいな」

私はそう言いながら、ニッコリと彼女に微笑みかけた
そしてそのままそっと頭を撫でて

「アルミス様は、笑ってらした方が可愛らしいですから」

そう言うと、アルミスさんは少し照れながら「そんな事はないですっ」と一言だけ仰った
そんな彼女の様子にクスリと笑みを零して、私は立ち上がった

「手当てもすみましたので、私はこれで失礼致します」
「あ、はい」
「ではアルミス様、オヤスミなさいませ」
「はい、おやすみなさい。シエルさん」

笑顔で仰るアルミスさんに、私も笑顔を返した
そして医療具とタオルを持って、彼女の部屋を後にした

「・・・ずーいぶん、仲が良くなっちゃってるわね~?
 シエルって偽名使って本名すら明かしてないのに」

廊下を少し歩いていたら、通り過ぎたすぐ後ろから聞きなれた声がした
振り返らずとも、その声の主が誰なのかは・・・すぐに分かった

「この程度でしたら、均衡に影響はありませんもの」
「そりゃそーだけど・・・あの子と別れる時が辛くなるわよ?」

その言葉に、私は後ろを振り返って声の主を見た
声の主は意地悪そうな笑みを浮かべている

「私よりも、深鏡さんの方が対象の方と親密な関係になられているような気がいたしますが・・・」
「アハハ、だってみんな楽しくってさぁ~」

そう仰いながら、深鏡さんは壁に寄りかかった状態で愉快そうに笑われた
深鏡さんは今回、私と同じ世界で仕事をこなされていた
内容は様々で、私の知らない仕事もなさっている

「そうそう・・・明日、”物語が動き出す”よ」
「!」
「んじゃま、最後まで抜かりないよう頑張ってね?シェスカちゃん」

深鏡さんはそれだけ言い残して、いつのまにか姿を消していた
相手も私と同じ玖音、姿を消す程度では驚きはしません
・・・けれど、最後に仰った彼女の言葉・・・

「・・・等々、ですか・・・」

私はそう呟いて、自室としてお借りしている部屋へと向かった
明日に向けて、本来の仕事のための準備をするために…


***


翌日も、しばらくの間はいつものように雑務をして過ごした
そして・・・その時はやってきた

「敵襲ーーー!!!」

耳を裂く様な警報の声とともに、ざわめき立つ城内
慌てふためく使用人や兵士達に混じっていると、兵士達が口々に「双頭の鷹の片割れが現れた」と騒いでいた
その言葉を聞いて確信した
あの気高く、優しい鷹が・・・この鳥篭から解放される時がきたのだと

「・・・そろそろ、潮時ですわね・・・」

私は頃合を見て、仲間が待つ場所へと向かおうと思っていた
その時、目の前に見慣れた少女が現れた

「シエルさん!!」

まるで親鳥を見つけた小鳥のように、彼女は私に抱きついた
不意をつかれたものの、私は彼女を抱きとめる事は出来た
けれど、どうして?
どうして彼女は、まだ此処に・・・

「アルミス、様・・・?」
「シエルさん、兄が・・・兄が生きていたんです!私を助けに、来てくれて・・・っ」

涙を零しながら語る彼女を見ながら、私はまだ少し困惑していた
けれど、彼女が仰った次の言葉で・・・困惑は驚きへと変わった

「シエルさんも、一緒に行きましょう!」

目の前の少女は、真剣な眼差しで私を見つめていた
私は半ば、彼女を騙していたようなものなのに
彼女を逃がすだけの力は持っていたというのに、仕事のためにと手を貸さずにいた私に・・・彼女はこの城から一緒に出ようと仰った
今まで出会った人で、こんなにも心優しい人間は・・・一体どれほどいただろう

「・・・申し訳ありません、私は一緒には行けませんの」
「でもっ、此処にいては貴女も酷い仕打ちをっ」
「・・・私には、やるべき事があります・・・だから、すみません・・・」

私はぎゅうっと彼女を抱きしめた

「でも、そのお気持ちはとても嬉しかった・・・。
 アルミス様、ありがとうございます・・・」
「シエルさ・・・」
「アル!もう行かないと!」

そう言ってやってきたのは、彼女と同じ髪の色と顔をしている青年
彼が、彼女のお兄様なのでしょうね

「あ、今行きますっ」
「アルミス様」

青年の方へと向かうアルミスさんを、私は呼び止めた
振り返った彼女に、私はいつものように微笑みかけて

「どうか、ご無事で」

私の言葉に、彼女は力強く頷いてくださった
そして青年と共に、行ってしまった
2人を見送った後、私はすぐに待ち合わせの場所へと向かった

「遅かったですね」

城を一望できる場所、そこに彼はいた

「・・・少し、別れを惜しんでおりましたの」

そう言って笑えば、「貴女らしくもないですね」と苦笑されてしまった
・・・確かに、私らしくないかもしれない
出会いも別れも、全て受け入れていた私が・・・別れを惜しむなんて珍しい
そう、自分でも思った

「・・・それだけ、彼女に自然と惹かれていたのかしら・・」

ふと城の外へと目を向けると、ある一団が城から出て行くのが見えた
おそらくアルミスさんと、彼女を助けに来た方達・・・

「さて、鷹も飛び立ちましたし・・・今回の貴女の仕事はここで終わりです」
「わかりましたわ・・・では、帰りましょうか」

私の言葉に頷かれて、彼は姿を消した
私も彼の後に続くように、その場から姿を消した
もしこの世界に、神という存在があるのなら
この世界の神よ、私は貴方に祈りましょう

「・・・さようなら、王女様」

彼女と、彼女が大切に思う方達の生に・・・幸多からん事を・・・



※※※後書き※※※
はい、アルちゃんとシェスカのコラボでした・・・!
やっぱり私はネタが降臨してこないとかけないようだorz
因みにタイトルがすごく悩んだ(そこかよ)
だ、だってどういっていいのかわかんn(てめっ)
とりあえず補足!シェスカがシエルと呼ばれていたのは、シェスカが偽名を使っていたからです!
おそらく偽名を使うことで、彼女なりに相手と距離を置いているのだと思います。
そして最後に出てきた人は言わずもがなかな?さっちんです(笑)
因みに一番気に入ってるのは一番最後の文章だったり(ぇ)
シンさん、お子さんお借りしました!駄文ですみません!!!(土下座)

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無題
ちょっ なっ ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
萌 え 滾 り ま し た 。
世界×世界…!何という…!
シェスカさんだけでなくみっちゃんやさっちんまで…!
アルが助け出される時の展開とかお伝えしてなかったからさぞかし苦労なさった事でしょう…!
しかしアルがアル過ぎてもうどうしようかと思いましたエルハンドとユーゲンの辺りは私自身好きな話なのですが形にするのが難しくて諦めていたので嬉しいですまるで私の代わりに影さんが具現化してくださったようです。
やべぇ…!影さんパネェ…!
最後の文も素敵ですが私としては最初の方の夜空を見上げてる所から手当ての辺りが好きです!
何かこう…澄んだイメージで映像が脳内に流れました。
くっ、しかしたとえ時間あってもその映像をそのままイラストにする画力はないんだろうな…(歯ぎしり)
しかし影さんは本当に情景を思い受かべられるような文がお上手ですね本当ありがとうございました。
シン 2010/01/22(Fri)05:07:43 編集
影ノ虚 //():
無題
コメントのお返事が遅くなってしまってすみません!!
滾っていただけてよかったです!
シェスカ1人だとまだどううごかせば分からず、とりあえずウチでも一番動かしやすい連中もオマケに投入させていただきました(笑)
正直言うと、助け出される時の展開は脳内で綺麗に妄想できまして(笑)
こうだったらいいなという願望であんな感じの展開にさせていただきましたが・・・前もってシンさんに聞いておけばよかったですと今更後悔しておりますorz(滝涙)
こ、今度リフィス君の部分をラウト君に書き換えておきます・・;!!
嬉しいとかパネェとか言ってもらえてホント嬉しすぎますよ顔がにやけます(ニヤニヤ)
澄んだイメージ・・・!ちょ、本当にそんな風に感じていただけましたか・・・!?
私もあそこの辺りはこう、冬の夜みたいに、空気が澄んだイメージを出してみたいなと思いながら書いたので、そのお言葉を聞けて本当に嬉しかったです!!!
(ピクッ)・・・イラスト、ですと?(ニコニコ)
画力なんて私の数千倍はお持ちではないですかシンさん是非ともやってみてほしいですお気が向けば是非とも・・・!!!(ハァハァ)
ちょ、最後のお言葉は私には勿体無いくらいですよ・・・!!
でも私の中で小説を書く際は「読み手の想像力を書き立てるような文章」を目指していたりするので、シンさんのそのお言葉は私にとって最上級のお言葉です、本当に嬉しすぎて何を言ってイイのやらとりあえず本当にありがとうございました!!!
シンさんの葉アルにも悶えさせていただいたので、今度は葉アルに挑戦したいとおもいます(ニコッ)
コメントありがとうございました!!
影ノ虚 2010/01/25(Mon)00:00:06 編集
影ノ虚 //():
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