特に誰これと思いながら書くより男と女というアバウトな感じでいってみようやってみよう
すみません色々ごっちゃりごっちゃりしてて文章構成がアウェーです（ぇ）
とりあえず不可思議系？

・作品リスト

1.【目は口ほどに】　2.【誘うコエは、内側の”何か”】

また後で追加するかも～

【目は口ほどに】

”君の目は、まるで死んだ人のように光がないね”

時折だが、知人や友人にそう言われていた
私は基本、無表情
でもちゃんと笑ったり泣いたり怒ったりはする
けれど、そう言った表情をしていても･･･私の目に光がないと人は言う
正確には、感情が感じられないのだそうだ

「目は口ほどにモノを言うとはよく言ったものだ」

不意に、目の前で雑談を交わしていた友人がそう言った
私が首を傾げて友人を見れば、友人は可笑しそうにクツクツ笑い

「君の場合、本当に興味を示した時が一番分かりやすい」

何のことだと問えば、友人は頬杖をついて

「君の目、例え表情がなくても･･･目だけは正直に反応してる」

「本当に心惹かれるモノに対する君の目は、とてもとても輝いているよ」と、友人は言った
よく、意味が分からない
目の前の友人以外の人間は、決まって言うというのに
私の”目”に、光は無いと

「”目は口ほどにモノを言う”･･･君にぴったりな言葉だと、そう思わない？」

友人はにこやかに、私に同意を求めた
「んな事知るか」と答えれば、友人は「君らしい答えだ」と愉快そうに笑った





【誘うコエは、内側の”何か”】

「君の望みは叶やしないさ」

クスクスという笑い声
それと同時に認識する、”何か”のコエ
聞こえるじゃなく、認識するという感じに近いこの感覚

「ネェネェ、期待しても無駄だって･･･もう自分でも分かってるデショ？」

”何か”が、自分の目の前に現れて顔を覗き込んできた
視界一面に黒い影
その黒の中に唯一存在する真っ赤な三日月
いや･･･これは、”何か”の口だろう

「言葉にしなキャ伝わらない、しょせんは赤の他人ドーシ。
　言葉発せずに待っても･･･その待ち時間が君ヲ追い立てル」

”何か”がぴょんぴょん跳ねながら、まるでピエロのようにおどけている
五月蝿い、そんな事･･･言われなくても分かっているさ

「分かっていながラ、君ハまた同じ事を繰り返スんだ。
　来もしない待チ人を待ち続ケ、終いにャ自分の想いの重さに潰れてジメツでTHE・END！
　･･･ホントにそれで、いぃのかなァ？」

赤い三日月が、また視界を遮った
”何か”は一体、何が言いたいんだ

「もー疲れた！ポイポイポ－イ！･･･って、投げ出しちゃいなヨ何もかも！
　君は今ヤ、ガンジガラメのお人形さん･･･しょせん棄てられる運命サ」

”何か”は肩をすくめてため息をつくようにそう言った
棄てられる？誰が？一体誰に？

「君ダよ、棄てられてしまう哀れなお人形は君！
　そして棄てるのは･･･君が愛してヤまないこの世界」

耳に届いたその言葉が、やけにネットリと･･･鼓膜を揺さぶった

[1回]