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小説などのネタ帳
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調子に乗ってPart-2(笑)
今回はちゃんと男女(ぇ)

1.【アイのコトバ】 2.【一定距離感覚】

片方だけに喋らせるってのもアリだな、うん


【アイのコトバ】

「好きだ」

面と向かって言われたその言葉に、私は特に何も感じなかった
あぁ・・・そういえばまだ本を読んでる最中だったと、視界を再び自分の両手へと落とす
両手で開いた活字の羅列が書かれた紙の束に目を通しながら
「・・・で?」とさっきの言葉の続きを促すと、決まって目の前の男は不貞腐れる

「何だよ何だよ・・・気持ちを込めて好きって言ってるのに」

ぶーぶーとそう言いながら、男がワザワザ本を読んでいる私の背後に移動して
そのまま私の背に背中を寄りかからせるのも、いつもの事
気に入らない事があると、男は決まって私の背中に背中を寄りかからせる

「な~ぁ、何読んでんだ?」

背中で私の背を押しながら、男は興味深げに首だけを私の方に向けてきた
「君が興味を示さない活字の羅列」と言うと・・・また不貞腐れる
この男は何というか・・・子供なのだ
誰かに構って欲しくてたまらない、ガタイはでかい小さな子供

「・・・なぁ、       」

しばらく黙っていたかと思えば、唐突に発せられた男の言葉
好きだ好きだと言ってた男から発せられた、初めて重みを感じたコトバ




『愛してる』



私の顔を茹でた蛸のように火照させるには、十分過ぎる一言だった










【一定距離感覚】

夕闇が辺りを支配する頃合
ガキがうろつくこの広場も、今は男女の待ち合わせの場へと姿を変えている
周りを見渡せば、恋人を待っているであろう男女の姿
どこもかしこも、人目を憚らずイチャイチャと・・・はっきり言って気分が悪い
・・・かく言う俺も、女を待つ男の1人ではあるのだが

「お、お待たせしましたっ」

広場に来て数分後、待ち人がやってきた
相変わらず身体中を強張らせて、緊張しているのが目に見える
いつまで経っても、変わらない
俺が「行くぞ」と一声かけて先を行けば、まるで親鳥を追う小鳥のように小走りでついてくる女
手を繋いでやればいいだろうが・・・この女、とにかくガードが硬いのだ
これでも一応、付き合い始めて月日はかなり経っている
けれどこの女、手を握るという行為だけでもビクついて・・・
・・・こんな所も、相変わらずというかなんというか

「あ、あの・・・」

その時、女の方から差し出された・・・華奢な手
顔の方へと目を向ければ、顔面をこれでもかと赤く染めて・・・俯いている
あぁ、ホントにコイツは・・・いつまで経っても変わりゃしねぇ
「・・・はぐれるなよ」と、その手を優しく、そしてしっかり握り締めた

「・・・はい」

顔を上げた女の顔は、とても嬉しそうに微笑んでいた
見ているこっちが、幸せだと感じられるくらいに
いつまでも変わらない、この一定の距離
時折じれったくはなるが、時折ひどく・・・愛おしく感じる
 

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