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目の前に広がる、青い光景
空も、大地も・・同じ青
そしてその間の空間さえも、降りしきる雨と言う青で満ちていた
一歩足を踏み出すと、その足を中心に波紋を描く大地
両足で数歩歩けば、歩く度に跳ねる水
どうやらこの大地一面が水溜りになっているようだ
「色無き者、何をしに此処へ来た」
不意に後ろから声が聞こえた
振り返れば、そこにいたのは青いフードを被った男で
そこにあったはずの青いドアは消えていた
「出口を探している」と問えば、男は表情を変える事無く
「此処に卿の求めるモノはない、他をあたれ」
と、男は背を向けて歩き出した
辺りを見回しても、この男以外に頼れそうなモノは無く
仕方なく、この男の後をついていく事にした
男と数歩、距離を開けつつ歩いていく
すると、目の前の男の足元で何かが動いた
よく見れば、それはカエルのようだった
けれどその色は青く、サイズも通常より大きい
先を行く男にカエルの事を問うと
「・・・ただのカエルだろう、珍しいモノでもない」
と、気にする様子も無くカエルの横を歩いていった
とりあえず男を追うべく、カエルを横切ろうとした時だ
『青はアンタの色で無し、アンタの色は何色だい?』
不意に聞こえた声に、足元を見た
あの青いカエルと目が合った
さっきの声は、このカエルなのだろうか
『今のアンタにゃ色が無い、早く自分の色探せ』
まるで歌でも歌うかのように、カエルが言った
カエルの言った意味はよくわからないが、とりあえずまた歩き出した
すると、先を歩いていた男が立ち止まって振り向いた
「卿の望むモノを手にしたいのなら、此処から去れ」
そう言うと、男の後ろにドアが現れた
赤、橙、黄、緑、藍、紫
全部で六色のドアだ
「・・最も、その扉の向こうに卿の望むモノがあるとは限らぬがな・・」
男はそう言うと、降りしきる青い雨の中へと姿を消した
男の言う望むモノとは、出口の事だろうか?
出口ならいいなと淡い期待を込めて、緑のドアノブに手をかけた
『生エル草花茂ル木々』
ドアノブを握ると、また黒い文字が現れた
どうやら今度も出口ではないらしい
けれど進むしか選択肢は無い訳であり
今度もゆっくりとドアノブを回し、緑のドアを開けた
ナナイロノドア
~止マヌ雨降ル水溜リ~
目の前に広がる景色は緑、草木が覆い茂る樹海だった
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