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闇狩第3話!今回はちょい短め、本格的な戦闘は次回に持ち越し!
そして次回4話で苗床だのなんだのの説明入ります(笑)
今回なんでか冒頭が長くなったorz

17:32|懺悔室に追記



日が落ちてまだ間もない頃
一台の車が、ある古びた雑居ビルの駐車場に止まった
眼鏡をかけたとその男は、車から降りてビルの中へと入っていった
ビルには3階以外のフロアには何もなく、表札すらなかった
そして3階フロアには、《鬼螺(きら)心霊探偵事務所》という表札があった
眼鏡の男がビルに入って、数分経った

「ちぇ~、今日はゆーっくりのーんびり出来ると思ったのによ~」

そう言ってビルから出てきたのは、野球帽を被った朱色髪の少年だった
不服そうな顔をしながら、少年は振り返って自分の後ろを見た
そこにいたのは、先ほどの眼鏡の男と・・・もう1人
顔の片側を包帯で隠した、ロングコートの男

「そう言うな火烈・・・で、本当にそのもやから瘴気を感じたのか?ベルゼルト」
「その名で呼ぶなと何度言わせる気だ、鬼螺」
「名前などどちらでもいいだろうに・・で、どうなんだ?狗柳(くりゅう)館長殿?」

ロングコートの男は、眼鏡の男の車に乗り込みながらそう言った
眼鏡の男・・・ロングコートの男にベルゼルトと呼ばれた男の名は、狗柳 犀我(くりゅう さいが)
某所にある、個人経営の図書館の館長をしている男だ

「邪念や欲望と言ったノイズが混じっていたが・・・確かだ」

狗柳も車に乗り込み、エンジンをかけた
駐車場から出ようとしたその時、狗柳は僅かに目を見開いて額を押さえた

「んぁ?どーしたよおっちゃん、車酔いか?」

そう言いながら、後部座席からひょっこり顔を出した少年
先ほど、ロングコートの男に火烈と呼ばれた少年だ

「・・・門を基準に、塀に沿って張っていた結界が破られた・・・」
「・・何・・・?」

狗柳の言葉に、眉を顰めるロングコートの男

「おいおい、おっちゃんの結界破るってどんだけだよ・・」
「それだけ想いが強いという事だろ・・しかし結界が破られたとなると、不味いな・・・」
「もし種子が発芽でもしたら、残してきた彼女が危ない・・・急ぐぞ!」

狗柳は車を走らせ、図書館へと向かった

















「ここからは、“狩り”の時間だ・・」

ロングコートの男は、そう言ってガラスの割れた窓から外へ出た
男から数メートル離れた場所に、動く影が1つ
外灯や月明かりに照らされたその影は、ボロボロになった女の子だった
目はぎょろりとして生気はなく、顔の半分はまるで陶器を割ったかのように欠けていた

『ダ、れ・・・なに、スる・・・ノ・・・』

のそりと起き上がる女の子
その周りから滲み出る、黒いモヤ

「・・・まだ発芽はしてないようだが・・早々に片付ける必要がありそうだな・・・」

ロングコートの男は、そう言ってチラリと自分の後ろを見た
割れた窓から見える、少女に駆け寄る狗柳の姿
少女は目を見開いたまま、涙を流して男を見ていた
そしてその傍らに、朱色髪の少年もいた

「火烈、来い」

男がそう言うと同時に、少年はいつの間にか男の横に立っていた

「ったく・・・まだ苗床になってねぇなら、俺が出る幕ねぇじゃん。
 何で呼ぶんだよ、零兒」

火烈は腕を組み、ロングコートの男を睨みつけた
零兒と呼ばれたロングコートの男は、目の前にいる女の子を見つめたまま

「動きを封じるための術式を組む・・・それまで、アレと遊んでやれ」
「あァ?んな時間がかかるような術かけねぇでもあんな小、物・・・!」

火烈は零兒から女の子へと目を移して目を見開いた
さっきまで小さな女の子の姿だったのが、どんどんその姿を巨大な化け物へと変えていった

『ジゃ、ま・・・ズる、ナ・・・ミぃ゛、の・・・ジャま・・・ず、ルな・・・』

ベキ、バキっと音を立てて変わっていく、異形の姿
口は耳の先まで裂け、手足には鋭い獣の爪
その姿はまるで、巨大な化け猫

「・・・オイオイ、これでもまだ発芽前ってか・・・」
「さっきも言っただろう、それだけ想いが強いんだろってな・・・。
 まぁ種子の段階でこれだけの邪気を放ってるんだ。
 種子が芽吹くと・・・面倒な苗床になるぞ」

零兒はそう言うと、懐から赤い札を出した

願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成佛道・・・

声と言葉に反応するように、赤い札に書かれた文字がフワ・・・と紙から離れた
そしてその文字は列を成し、火烈の周りをぐるぐると回り始めた

「我、ここに宣言す・・・我が血を用いて、彼の者の封を解き放たん。
 全てを無に帰す、無間の劫火をその身に宿す破邪の者。
 今この時、その力を持って魔道に堕ちし愚者を清め払いたまへ」

言葉と同調するように、火烈の周りをぐるぐると回っていた文字が光り始めた
そしてスゥッと火烈の中へと、吸い込まれるように消えていく
それと同時に、火烈の姿がみるみるうちに変わっていった

「焔魔天輪、《火神烈帝》」

ゴォッ!という音と共に、火烈は火柱に包まれた
しかしその火はすぐに消え、現れたのは長い朱色髪を風に靡かせた男

『チッ・・しょうがねぇ・・・。
 そんなに遊びてぇなら俺が相手になってやるよ、チビ。
 無間の劫火を従える、この《火神烈帝》がな』

火神烈帝と名乗るその男は、手の平から紅蓮の炎を放った
その炎はまるで生きているかのように、烈帝と化け猫の周りを駆け巡る

『ぅ・・・ぬ゛・・・』
『さぁ、これで容易にゃ逃げられねぇぜ?子猫ちゃん』

クスッと笑みを浮かべて、化け猫を見る烈帝
その様子を見て、零兒もフッと笑みを浮かべた

「『さぁ、“闇狩り”の始まりだ』」



・懺悔室・
--------------------------
第3話です、戦闘は次回に持ち越し!
そして詳しい説明なども次回に(待て)
館長の名前が2つだったのも、多分次回?いや、次の次?
因みに零兒が唱えてる漢字だけの文章は実際にあるお経です。
「廻向文」というもので、意味とかは特に気にせず拝借しました(待て)
そして館長がひよりを置いてった理由は零兒達を迎えに行ったからです
「足がないから向かえに来い」といわれたので渋々ひよりちゃんを置いていったのです
結界も張ってるから大丈夫だろうと高をくくってて今回のようなことになってしまったという(笑)
何故館長さんが結界とか張れるのかは、次回かその次あたりにでも(ぇ)

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